空のいろ

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フランケンシュタインの誘惑 「宇宙に魂を売った男」

2017.03.30.
深冬です。
月に一度のお楽しみ。NHK BS3の「フランケンシュタインの誘惑」を見ました。


今回は、ロケット工学者ヴェルナー・フォン・ブラウン

第二次世界大戦の時、ナチスが核開発を諦め、弾道間ミサイルに研究を絞ったと聞いたことはありました。
終戦直後、多くの国が、ドイツ科学者の奪い合いをしたと言う事も。


でも、ドイツ人科学者の方が、経済力がありそうだとアメリカに自分から投降していたのには驚きました。
言われてみれば、確かにあってもおかしくない話だけど、フォン・ブラウンナチス親衛隊だったに、研究者としての生命は終わるとは考えなかったのでしょうか。
科学者たちは、連合国のどこかの国に追いつめられ、強引に連れていかれたというのイメージがありました。自分から売り込む神経が、すごい。ナチス親衛隊だったのに。


月に行くために、出来る事は何でもしたのにも驚きました。
国家予算を使うから、国民にアピールが必要と、ウォルト・ディズニーにまで視野に入れて利用しているなんて、本当にびっくりです。大統領だって、宣伝担当者の一人に見えていたのかも。


軍事の世界にいる人って、みんな流氷の上に足を置いているような気がします。
薄氷でなく、流氷。
どこへ流されていくのかわからないはずなのに、フォン・ブラウンのように乗り切ってしまう人もいる・・



軍事開発では、日本も、今では他人事ではなくなっていますよね。
武器の売り込みを始めているようだし。(何年か前にドキュメンタリーを見ました。)
宇宙開発が平和利用だけでなくなってしまっているのが、気持ちの晴れないところです。こういう「晴れない気持ち」は大事にすべきではと感じます。


今回、一番心に残ったのは、「軍事研究としてやってしまうと、その技術・ノウハウは、人類全体の財産にならない」というお話でした。
確かに、軍事研究はどの国も機密扱いです。同じ事に、それぞれの国、企業が投資していて、技術はシェアされません。
お金と人材の無駄遣い!


軍事に頼らなくても技術革新はできるはず。
そういう環境が無くならないで欲しいと思います。
そして、その環境を隠れ蓑にした軍事開発をしないで欲しい。


一般市民である私たちは、どうすれば抑止力になれるのでしょう。

宇宙科学研究所ISAS)と、宇宙航空研究開発機構JAXA)があること。
そして日本には、宇宙開発基本法なるものが存在し、情報収集衛星を飛ばしていると言う事。
このことを忘れない事。


そして、軍事開発以上に心を動かされる「宇宙のロマン」を見つける事。


今日、番組を見て、このくらいしか、私には思いつきませんでしたが・・・


ロマンを見つけるより先に、月や火星の利権の奪い合いとかが始まりそうですね。

凶暴なエイリアンには遭いたくないけど、地球人も、他所の星の人にとっての凶暴なエイリアンになってほしくないと切に願います。



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