空のいろ

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「ローマの歴史」T・モンタネッリ著は、文庫本一冊で古代ローマを語る。

2017.04.28.
深冬です。

「ローマは一日にしてならず」とか「全ての道はローマに通ず」とか。
聞いたことはあっても、今一つよく分からない古代ローマ帝国
どうして、いつから、ローマ帝国は、西と東に別れたんだろう、とか思っていた私。
疑問が解消できました。

塩野七生さんが、ローマ愛あふれる大作「ローマ人の物語」を著しておられます。
けど、長い。文庫は、一冊が薄いとはいえ全43巻ですから。


それに対してモンタネッリさんの「ローマの歴史」は、分厚いといえど文庫一冊分。
ローマの始まりから終わりまで、千年余りがスピーディーに語られます。早さに圧倒されて、読み進んでしまう感じ。しかも読みやすい。
千年分の、美味しいとこどりの一冊です。


この本が出版されたのは、1957年のイタリア。
原書が書かれてから、すでに60年!

この本の冒頭の「序」によると、神聖視されていた古代ローマ帝国の時代を冒涜したとそうとう叩かれた、と作者本人が言っています。
当時は、仰がれるべき華麗な伝説に、風穴を開ける一冊だったのかもしれません。

日本語訳が出版されたのは、訳者のあとがきから推察するに1976年4月。だから、19年遅れで日本に入って来ています。文庫本の初版は1979年。
ユーロ導入(1999年)前だから、訳者のあとがきに出てくる換算通貨は、「リラ」。
翻訳者、藤沢さんのあとがきに、イタリア通貨リラに関して、レート変動するから読者のみなさんで適当に換算してねという趣旨の言葉があって、ご苦労がしのばれ、「あとがき」そのものにも歴史を感じます。

私が持っているのは、2003年の改訂4刷。
今は、2017年だから、日本語版が出てから28年。
息の長い本だなぁて思います。もしかしたら、他に読みやすい古代ローマ歴史本はすくないのかも?


私はこの本が面白かったので、塩野さん「ローマ人の物語」を読んでみようと思いました。


■ローマ関連の話

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