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空のいろ

本、映画、TVドラマの感想や、日々思ったことなどを書いてます

ヒッチコック監督の「鳥」は、理由がわからないから怖い。


2017.5.7.
深冬です。
明日、午後1時から、NHK BS3で、ヒッチコック「鳥」を放映します。
ということで、この話を。


ヒッチコック作品は、5,6本しか見ていないので、ヒッチコックを語るつもりはありません。

ただ、「鳥」は怖かった。
それを言いたい!

他の作品には、事件が起こる理由がちゃんとあります。
人と人との間に起こる出来事ですから。

でも、この「鳥」にはそういう理由が何もない。
いきなり鳥が集団で人を攻撃して来る。けど何故そうなったのかは分かりません。

ラニーとミッチのラブロマンス風に始まったのに、だんだんサスペンスというか、ホラーになっていくのです。
わけの分からないことが起ると、人は迷信という穴に陥りがちです。メラニーがその被害者になりかけます。

鳥は誰彼構わず襲ってきます。子どもも大人も容赦なし。
初めてこの映画を見た時、鳥に襲われてミッチの友人が死んでしまった場面で、誰か助けてくれる人が登場するよねと思わずにはいられませんでした。
が、スーパーヒーローは登場しません。

ただ鳥がどんどん集まってきて、凶暴になっていきます。
家まで壊し始めて、補強をするので精一杯。でもずっと閉じこもっている事はできませんよね。
ラジオからの情報も、助けになりません。

そして、鳥の羽音が天井裏からして来る。
開けちゃいけないって分かっているけど、確認せずにはいられない。その気持ちすごく分かるよ、メラニー。でも、人が殺されてるんだから止めようよ!と心の中で叫びながら見てました。
もちろん、襲われます。

結局ミッチは、家族とメラニーを連れてこの地を離れると決めるのですが、辺り一帯、足の踏み場もないくらいの鳥、鳥、鳥、鳥、鳥がいる!
夜が明けきらない頃、家を出て、鳥たちの間をそっと進んで車に乗り、ゆっくりと発進させ、その場を離れて・・・、エンドマーク。

これで終わりです、終わり!

鳥が集まり、襲撃してきた理由は分からず。
被害地域が広がっているけれどそれがその後どうなったかも分からず。
同じ町の他の住人たちがどうしたのかも分かりません。

主人公たちが無事に逃げられた事にほっとしたものの、その後どうなったのか気になって仕方ない。

世界はどうなってしまったの?
怖すぎです。

でも、つい、何度でも見てしまうんですよね。
これがヒッチコック・マジックなのでしょうか?